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キャロットケーキについて

キャロットケーキはどんな味?人参嫌いがハマる訳とは

#キャロットケーキ#グルテンフリー#米粉ケーキ

こんにちは、ヨーコベイクスのヨーコです。すっかりキャロットケーキが人気商品として定着した当店ですが、よくこんな質問をいただきます。

キャロットケーキは、どんな味ですか⁇

  • 人参のケーキって、一体どんな味⁇
  • スパイスが多いのかな⁇
  • 子どもでも食べられる?
  • フロスティングはどんな感じ⁇
  • 中にはレーズンが入ってる⁇
  • などなど。

そんな皆様の質問にお答えすべく、今回は記事を書いてみました。この記事は、こんな方にオススメ↓↓

  • キャロットケーキを食べたことがないけど、気になってる
  • キャロットケーキの味が全く想像がつかないけど、食べてみたい
  • グルテンフリーのケーキで、しかも絶品ケーキに出会いたい
  • 米粉でも「しっとり」したケーキを探している人
  • スパイスが苦手だけど、トライしてみたい人
  • レーズンが苦手だけど、キャロットケーキが好きな人

何かの参考になれば、幸いです♪それでは、スタート!

にんじんの味は、驚くほど「全然しない」

今ではすっかり日本に定着しつつあるキャロットケーキ。いろんなキャロットケーキのレシピがありますが、当店で使っているのは私がイギリスに住んでいた頃 バイトしていた「GAIL’s」のもの。それをもとに粉の種類、お砂糖の種類や量を調節して、改良に改良を重ねたのが、今のレシピです。当店のレシピは、イギリスで一般的に長く愛されているキャロットケーキを再現したもので、一番王道でクラシックなキャロットケーキと言えます。

レシピ によっては、人参はすりおろしたりするものもありますが、当店ではイギリスで主流の「シュレッダー」を使っています。海外では「チーズおろし器」として使われているものが、大きさがちょうどいい。開店当初は、手でおろしていた人参も、数週間で限界を迎え、フードプロセッサーを購入。その際には、ちょうどいい大きさのシュレッダーを探すのに一苦労したのを今でも覚えています。

さて、そんな ニンジンですが、当店のキャレットケーキには何と粉の量の約1.7倍もの人参が入っています。卵3つ&粉450gの生地に対して入る人参の量はなんと720g。人参を投入した後の生地の状態と言ったら 本当、もう人参色です(^^)

そんなもんなので、「さぞかしニンジンの味がするケーキなんだろうな」と思われそうなのですが、実はこのキャロットケーキ、全然人参の味がしません。それは、ヨーコの友人の人参嫌いの娘さんが食べても、気づかないほど。そして、にんじんがとっても嫌いなお客様が、人参が入っていると知らずに食べたのに気づかなかったほど。以下、オンラインショップでホールのケーキをご購入いただいたお客様から、レビューを頂いたのでご紹介します。

甘い物が好きではなかったのですが 知り合いからキャロットケーキを 頂いて食べたら美味しくて… それからは鵠沼海岸駅のカットケーキを ちょこちょこ買って頂いてました。 人参嫌いな大事な人にいつか食べて欲しくて 今回購入出来たので送る事が出来て嬉しかった です。美味しいと言ってました。 本当にありがとうございました。そして これからもよろしくお願いします!

「キャロットケーキの歴史」というブログでも触れたのですが、ニンジンはお砂糖が手に入りづらかった昔、甘みとして使われ始めたのが、キャロットケーキの始まりと言われています。

キャロットケーキの歴史って?:イギリス在住歴10年の店主が解説!

本当に、人参だけでできてるようなケーキと言っても過言ではないのですが、人参の味が全然しないのは本当に不思議で仕方がありません。

スパイシー⁇マイルド⁇本場イギリスはどっち??

よく聞かれる質問で多いのが、

スパイスは強いですか⁇

というもの。キャロットケーキにはスパイスが入っているものがほとんどですが、だいたいシナモンやクローブが主流だと思います。カルダモンなんか入ってるのもたまにはあるのかな⁇これは国や好みによって違うと思いますが、私の印象だと、イギリスではシナモンのみのキャロットケーキが多かったように思います。一般的には、イギリスではスパイスはマイルドな仕上げが多かったです。

当店のキャロットケーキは、シナモンがほんのちょっぴり入っている程度。仕上げのアクセントに振りかけるのを足しても、シナモン感はそんなに強くないです。先ほどの粉450g、人参720gに対して入るのはたったの小さじ2。生地の全体量に比べると、確かにそんなに多くないと言えそうですね。お客さまからも、「子どもでも全然食べられるくらい、マイルドです!」と感想をいただいています。また、私の友人でシナモンが大の大嫌いな方がいるのですが、その人も「ようこちゃんのキャロットケーキなら大丈夫」と言って食べちゃうくらい、とってもマイルドです♪「スパイス強めが苦手だけど、キャロットケーキは食べたいな」という方に、当店のキャロットケーキはおすすめです♪

にんじん以外の具材の役割とは

さて、人参や スパイスについての質問の他に たまにいただくのが

レーズンが苦手なのですが、入っていますか⁇

というもの。これはとってもいい質問です。いいえ、ヨーコベイクスのキャロットケーキはレーズンではない、「とある」フルーツが入っています。

食べた方は「何かフルーツが入ってるけど何かは分からない」とおっしゃる方が多いのですが、このフルーツ、当店のキャロットケーキではとっても大事な役割をしています。甘くて、比較的重量感のある キャロットケーキに、この「とある」フルーツを加えることで、酸味が加わり軽やかさを出すことができています。種明かしをしてしまうと、それは「パイン」。レーズンももちろん美味しいのですが、糖度の高いレーズンを加えるよりも、パインの爽やかさで軽さを出すのがヨーコベイクス流

そして忘れちゃあいけないのが、「くるみ」。このくるみ、入れる量も大きさも本当に大切。素朴で家庭的な味なキャロットケーキ だけど、当店は少し上品に仕上げたい。美しい佇まいと、食べて美しくなれるというコンセプトのもと、くるみは大きすぎても品がないし、小さすぎても存在感が消えてしまう。奥歯にほろっと当たった後、2〜3回噛んで消えていくぐらいがちょうどいい。その大きさにするために時間と手間はおしみません。

ホールのくるみを160°cで20分間、これでもかというほどしっかりローストします。くるみを割った時に中心までしっかり色がつく程度にローストしたら、次は大事な刻む作業。この作業、手でやるとなかなか時間がかかるのですが、フードプロセッサーでやっても細かくなりすぎてしまうし、綿棒で叩いて砕いたりすると余分な油が出てしまう。なので、試行錯誤の結果、結局手作業で刻んでいます。

そして、その大きさにとても口うるさく言う私。チョップドサラダを思い浮かべていただきたいのですが、人参の大きさ、くるみの大きさ、そしてパインの大きさは、ある程度揃えることが大切です。肉じゃがを作るとき、人参の大きさとじゃがいもの大きさを大体揃えるのと同じようなことですね。

ちなみに、すでに刻んだくるみももちろん 売っているのですが、ナッツは刻んだところから酸化が進むのでホールのものを仕入れています。全体的に、具材は大きすぎずだけど存在感がわかるような、上品な大きさに揃えることを当店では心がけています。ちなみに パインも手作業でカットしています。フープロだと、狙った大きさにならないので。とにかく、下準備の段階ですでに時間と手間がかかるケーキなのです

キャロットケーキに欠かせないフロスティング

最後になりましたが大切なこと。Last but not least!

フロスティングはどんな感じですか⁇

という質問もよくいただきます。これもとってもいい質問♪前回、「フロスティングとは」というブログを書いたのですが、キャロットケーキのフロスティングと言うとだいたい クリームチーズを使用しているところがほとんどだと思います。

キャロットケーキに欠かせない「フロスティング」って何?謎を紐解きます!

本場のイギリスでもそうだったのですが、当店のフロスティングは「北海道産の無塩バター」に同じく「北海道産のクリームチーズ・リュクス」を使用。北海道産を選ぶ理由は、①まず国産のものをできるだけ使いたいということ。そして、②北海道の乳製品は外国産に比べて乳味が少なく、比較的あっさりとしていること、の2つです。本来のレシピは甘味に粉糖を使っているのですが 当店では身体を気遣う店主ヨーコがGI値を気にして、てんさい糖を使っています。

構成は、クリームチーズがほとんど。てんさい糖はほんのり甘みが感じられる程度に減らしています。よくお客様に言われるのが「ヨーグルトみたい」という感想。確かにほんのりとした 酸味と軽やかさが ヨーグルトのようです。

味はマイルドで 食感はクリーミー。しっとりと重量感がありつつも軽やかでふわっとした生地と合わせるには、フロスティングも軽やかな方がいい。そのためにはちゃんと混ぜることを怠らないことが大切です。キャロットケーキ 全体のバランスを考えてフロスティングを作っています。

まとめ:キャロットケーキはこんな味

まとめると、ヨーコベイクスのキャロットケーキはこんな味!

  • イギリス王道のキャロットケーキ
  • 人参嫌いも気付かないほど、人参の味がしない
  • スパイスは超マイルドで、お子さまにも人気なほど♪
  • くるみがコリっと歯にあたってアクセントに♪
  • パインが爽やかさと軽やかさを追加
  • クリーミーで少し酸味を感じられるフロスティングが、全てを優しく包み込む♪
  • しっとり、でもふわっと生地感を感じられる
  • 甘さ控えめで、自然の甘味を感じられる

いかがでしたでしょうか?「キャロットケーキって人気だけど、一体どんな味なの?」と不思議に思ってらっしゃる方の、何かの参考になれば幸いです♪

それでは今回はこの辺で♪またお会いしましょう。
YOKO BAKES スパニアリー容子

多くのお問合せをいただいております、こちらの「スペシャルデコレーション」は、現在、店頭受け取りのみご予約可能となっております。ご予約は、こちらのリンクから、フォームでお送りくださいませ。

この記事の著者

Yoko Wspanialy

1983年2月生まれ。奈良県出身、大学で上京。大学院からロンドンへ渡り、言語聴覚士となる。留学先のデンマークで出会ったポーランド人と結婚し、現地の病院にて7年勤務。イギリスで娘と息子を出産し、産休中に上司に頼まれてウェディングケーキを作ったのをきっかけに、ケーキ作りを仕事にしたいと願うようになる。BBCのブリティッシュベイクオフに応募し、最終選考まで残る。2016年末に日本へ引っ越し、現在鎌倉に在住。小麦アレルギーの診断を経て米粉に転換し、2021年に3月に実店舗をオープン。その開業記録や、ケーキをビジネスとして続けることのあれこれを書いています。

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