動物が動物らしく生きる権利【平飼い卵について】 - YOKO BAKES

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動物が動物らしく生きる権利【平飼い卵について】

#キャロットケーキ#グルテンフリー

こんにちは、YOKO BAKESの店主、Yokoです。神奈川県藤沢市の、「片瀬」という江の島に近い場所で、グルテンフリー&イギリス菓子の専門店を経営しています。自身の小麦アレルギーをきっかけに、全て日本の有機米粉で焼いています。看板商品は何と言ってもキャロットケーキとブラウニー。この記事では、ヨーコベイクスで使っている、【卵】についてご紹介します♪

どんな卵を使っているの?

なぜそれを選んでいるの?

当店が今使っている平飼い卵を選んだ経緯や理由もお話するので、是非読んで下さいね!

店主ヨーコ
店主ヨーコ

卵は平飼い卵を使用

ヨーコベイクスでは、開店当初より、長野県産の平飼い卵を使っています。味はあっさりとしていて、他の素材の邪魔をしない、そんな卵は、他の素材と掛け合わせることの多い、ヨーコベイクスのお菓子作りにピッタリ♪

お菓子を作るなら、卵は平飼い。」とずっと決めていました。私が平飼い卵と出会ったのは、ロンドンで学生をしていた頃。近くのスーパーで売っていて、当時の私にはバカ高くて手が出ませんでした😭

でも、イギリスの有名シェフJamie Oliverさんが、ケージ飼い卵についてのドキュメンタリーをしていて、それ以来、出来るだけ平飼い卵を選ぶようになり、イギリスでは価格も大分落ち着いて来たので、それからずっと、平飼い卵です。

日本ではまだまだ認知が低かった?

2016年に日本に来たとき、初めて生協さんが我が家に来てカタログを見せてくれたとき、「平飼い卵はどれですか?」って聞いたら、「?????」ってなって、私は「平飼い卵」っていう日本語の単語も知らなかったので、「鳥がケージにいっぱい閉じ込められてるのじゃなくて、ある程度外で自由に動き回れるやつです」って説明したのだけど、結局その時は私の語彙力不足で伝わらなくて、(まだ2016年だったので、今より普及してなかった)「日本じゃ平飼い卵はないのか…」なんてがっかりした思い出もあります。

※イギリスでは平飼い卵のことを、free-range eggsって言います。それが「平飼い卵」って日本で呼ばれてることを、私は知りませんでした。

でも最近は、まだまだ割高ですが、一般のスーパーでも見かけるようになりました!イギリスみたいに、値段がもっと落ち着いてくれたらなぁと思っています。

当たり前と思っている、誰にでもある「欲」と「権利」

私たち人間だって、

●気持ちいいお布団で寝たい

●毎日お風呂に入りたい。

●清潔な服を着たい。

●お腹いっぱいになるまで食べたい。
●自由に動き回りたい。

●新鮮な空気を吸いたい。

そんな当たり前の欲求が、あるはず。そんなの、満たされて当たりまえ。そう思っているけれど、それが満たされないのが当たり前になっているのが、ケージ飼いの鶏さんたちの現実。狭くて暗くて風の通らないケージにすし詰めにされて、骨折したり圧迫されても助けてもらえなくて、死んでも気付いてもらえなくて、ゴミのように捨てられてしまう。

私は、Jamie Oliverさんのドキュメンタリーや、末吉里花さんのエシカルコンシェルジュ講座で、そんな画像を目の当たりにしました。直視できない画像も、たくさんありました

一生活者としての葛藤

平飼い卵を、毎日の食卓で使うのは、むずかしいかも知れない。育ち盛りの子供がいたり、金銭面で難しいときも、もちろんある。私もそうです。

だけど、みんなに笑顔になってもらいたい、幸せを感じて欲しい。そんな想いで作るケーキは、何が何でも平飼いが良かった。それは、この卵を産むために、一羽の鶏が、新鮮な空気も吸えない、自由に羽も伸ばせない、日の光も見れない、そんな生活を強いられているなら、そのケーキは、誰も幸せにできないと思うからです

無精卵を選ぶ理由

そして、なぜ無精卵かと言うと、一度、神奈川の養鶏場さんに見学に行ったとき、有精卵の平飼い卵をいただいたのですが、「温めたら雛がかえるんだって」と幼稚園の娘に言ったら、「じゃあ温める!冷蔵庫入れないで!」と言われて、確かに、温めたら雛になる卵って、なんか私も使いにくいなぁと思い、その卵を目玉焼きにする度少し心がちくっとしたので、無精卵を選ぶことにしました😁

何が私にとって心地いいのか?

何が正しい、何が間違い。そうではなくて、何が私にとって心地いいか?それを考えると、色んな養鶏場に見学に行ったり、お話を聞いたのですが、私は、今使わせていただいている、長野の平飼い卵をが、一番しっくりきています😊

そんなこんなで、今日は卵のお話でした~♪

愛をこめて、
容子より♡

何かの参考になれば幸いです♪

店主ヨーコ
店主ヨーコ

この記事の著者

Yoko Wspanialy

1983年2月生まれ。奈良県出身、大学で上京。大学院からロンドンへ渡り、言語聴覚士となる。留学先のデンマークで出会ったポーランド人と結婚し、現地の病院にて7年勤務。イギリスで娘と息子を出産し、産休中に上司に頼まれてウェディングケーキを作ったのをきっかけに、ケーキ作りを仕事にしたいと願うようになる。BBCのブリティッシュベイクオフに応募し、最終選考まで残る。2016年末に日本へ引っ越し、現在鎌倉に在住。小麦アレルギーの診断を経て米粉に転換し、2021年に3月に実店舗をオープン。その開業記録や、ケーキをビジネスとして続けることのあれこれを書いています。

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