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Yokoの想い

私は経営者に向いてない

#キャロットケーキ#グルテンフリー#ケーキ屋さん#自己紹介#開業記録

こんにちは、Yokoです。神奈川県藤沢市、江の島近くの「片瀬」という街で、ケーキ屋を営んでいます。自身の小麦アレルギーをきっかけに、全て日本の有機米粉で焼いています。看板商品は何と言ってもキャロットケーキとブラウニー。長く住んだイギリスの思い出が詰まったケーキたちです。

今日は、そんなYOKO BAKESの代表、わたくしヨーコの本音を、ひっそり書いてしまいます。いつもは、投稿したらインスタで告知するのですが、今回はしばらく誰にも言わずに、超本音なので、超ひっそり公開します。なので読んで下さってるあなたは、ちょっとラッキーかも知れません。

では、本音トーク行きます。お店の経営について、です。

お店を始めて3年半になります。たまに、お店を経営することが、これでもかという位、嫌になることが、あります。全てを投げ出して、遠くへ遠くへ、逃げ出したくなることがあります。出来れば飛行機に乗って、大好きだけど、全然戻っていないイギリスなんかに飛んで、ロンドンのカフェで、ぼ~っとしたいな。雨が降ってて、寒かったら最高。なんて思ったり。住んでた頃は、私はディカフェのカプチーノばかり飲んでいました。

今はコーヒーは卒業してケニア紅茶派

お店を経営していると、安定することなんて、ありません。お客さんがどれだけ来るかは、天気や世の中の気分で上がり下がりするし、人を雇うと色々と問題も出てきます。売上金の管理、スタッフの管理、製造スケジュールの管理、発注の管理、またブログやその他SNSの運営などなど、やることは尽きません。出てくる問題も、尽きません。原価の高騰、スタッフの欠勤や離職、備品のメンテナンスや修理、買い替えなどなど。給与計算、シフト調整、レシピの整理、マニュアル作り、経費の支払い、メールの返信などなど、もう挙げだしたらキリがないです。仕事が全部終わった、なんて状態になったことは、一度たりとも、ありません

大好きな赤いオーブンは、フランスのガーネット♡

そんな中、経営が上手く行っているとまだいいのですが、夏みたいにとにかく低迷が続くときは、もう本当に、「私、何やってんだろ」、って気持ちになります。しかも夏が長くなる一方の今、毎年毎年、低迷する期間が長くなっていきます。人件費は変わらないのに、売り上げは下がる一方。原価は上がるばかり。10月になっても30度を超える日があったりすると、もう何に怒りをぶつけていいのか、分かりません何に希望を持っていいのかも、分からなくなる時も、あります。

大好きなケーキが売れないのは、世の中で一番辛いことだと、私は思っています。ケーキに対してこんなに感情的になるのは、経営者に向いてないと、思ったことも何度もあります。

ケーキが好きすぎるから、上手く距離を取れなくて、冷静にもなれなくて、私は経営者に向いてない。

そう思うことは、何度も何度もあります。ケーキをあっさり破棄できる経営者なんて、私には到底なれません。ケーキの破棄は、これまでゼロで貫いています。これからもそれで行きます

多分、経営者に向いていない、というのは、合っていると思います。私みたいな情熱的で、感情的で、とにかくケーキが好きで、どんな材料だって無駄にしたくない。ケーキも1個たりとも無駄にしたくない。そんな頑固すぎる性格の私には、経営者は、向いてないと、やっぱり思います。

でも、ヨーコベイクスのケーキは、そんな私が経営しているお店だから、そんな私が作るケーキだから、だからこそ美味しいんだと思ってます。経営者には不向きかも知れない私だけど、ケーキに対する愛は、誰にも負けないだから、人の心に届くし、人の心を動かすこともできる。そう思ってます。

経営者としては失格かもしれないけど、ケーキへの愛は、世界一。

だから、もし人生で何かつまづいている人がいたら、もし何か悲しいことがあって泣きたくなってる人がいたら、もし何か一歩踏み出したくても不安でたまらない人がいたら、私もそんな気持ちになることがあります。たくさん、あります。だから、YOKO BAKESのケーキを食べてみてください。そして、私からの愛を受け取って感じてください

私も、経営について何も分からないけど、少しずつだけど学びながら、皆と一緒に成長したいなと思ってます。

これを読んで下さったあなたへ、たくさんの愛を込めて
素敵な一日になりますように

2024年10月 ようこより

おまけ:最近インナーカラーを入れてみた。ちょっと遊んでみたい!

この記事の著者

Yoko Wspanialy

1983年2月生まれ。奈良県出身、大学で上京。大学院からロンドンへ渡り、言語聴覚士となる。留学先のデンマークで出会ったポーランド人と結婚し、現地の病院にて7年勤務。イギリスで娘と息子を出産し、産休中に上司に頼まれてウェディングケーキを作ったのをきっかけに、ケーキ作りを仕事にしたいと願うようになる。BBCのブリティッシュベイクオフに応募し、最終選考まで残る。2016年末に日本へ引っ越し、現在鎌倉に在住。小麦アレルギーの診断を経て米粉に転換し、2021年に3月に実店舗をオープン。その開業記録や、ケーキをビジネスとして続けることのあれこれを書いています。

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