片瀬4丁目の思い出:お隣のお花屋さん
こんにちは。神奈川県、藤沢市の片瀬という街にあるケーキ屋さん、YOKO BAKESのYokoです。イギリス菓子・米粉スイーツ専門店の当店は、キャロットケーキが看板商品。とびっきり美味しいケーキに、心も体も癒される、そんな時間をお届けします。今日はそんな当店がある、片瀬の街について、そしてこの街で12年間愛され続けてきたお花屋さんについて、私からの贈り物があるのでお知らせです。
通称「片瀬ハイストリート」
片瀬でお店を始めて、感心することがあります。それは、この土地の人は、街の小さなお店を本当に大切にしている、ということ。当店がオープンする前から今でも、お隣のお花屋さんにあった「あかずきん」というケーキ屋さんのこと。前にあった理髪店のこと。お肉屋さんや小さな商店街のこと。10年、20年経った今でも、長く住んでらっしゃる方が懐かしく話されるのを、いつも店頭で聞いています。そして、本当に、この街が好きなんだなと、その姿にはいつも感動させられています。
コーヒー屋さん、お花屋さん、ケーキ屋さんの3つが並ぶ通りは、どんなに人通りの多い商店街でも、なかなか見つからないかも知れません。「なくても生きていける、だけどあると豊かな気持ちになれる」、そんな3つが片瀬の住宅街に並んでいるこの一角を、私は「片瀬のハイストリート」と勝手に呼んでいました。
※因みに「ハイストリート」はイギリスで、「街の中心となる通り」のこと。カフェやお店、不動産屋さんなどが立ち並びます。
お花屋さん「ルイ・ルカ」
この度、12年間営業を続けたお隣のお花屋さん「ルイ・ルカ」さんが、6月16日の父の日を持って閉店されることになりました。3年間お隣で一緒に営業した私の寂しさは、もっと長く一緒にいた皆さんのそれとは比にならないでしょう。激寒の冬でもお花の為にと暖房をつけず、本当に心からお花を大切にし、愛されてるお花屋さん。当店のクリスマスリースや一輪挿しのお花でもお世話になりました。
長い年月、東京と片瀬を行き来しながら、たくさんの悩みや葛藤を乗り越えて来られ、この街の皆さまに愛されてきたお花屋さん。綺麗なお花は私だけでなく、たくさんの方の心を癒してくれたことと思います。
寂しい気持ちはすぐには消えないし、きっとずっと「ルイ・ルカ」というお花屋さんの話を、片瀬の方はするんだろうな、と思います。お花屋さんはこの「場所」からはいなくなってしまうけど、私たちの思い出にはずっと残ったまま。10年後も、20年後も、「ここにお花屋さんがあって、学校の帰り道に寄ったんだよ」と、今の小学生が大きくなった時に話す姿が想像できます。
街の思い出を残すこと
ルイ・ルカさんの面影を少しでも残せたら。片瀬の方々に、お花屋さんがここにあった、その思い出を残していけるようにと、忙しい時期に無理を言って紫陽花を注文させていただきました。「れいちゃん」という名前のガクアジサイ。お花屋さんのように、優しくて柔らかな青色。毎年梅雨の季節に、ヨーコベイクスの店頭でお花を咲かせる予定です。(この花を買いたかったのに、売約済みで買えなかった方、犯人は私です…!すみません!!)6月になったら、「ルイ・ルカさんの紫陽花が咲いたね!」と、皆さんと会話できることを、楽しみにしています。それまで水やり、苦手ですが頑張ります…!
「コーヒー屋さんxお花屋さんxケーキ屋さん」の「片瀬ハイストリート」の3店舗の商品を同じ日に購入できるのは、6月15日土曜日が最終です。お花屋さんは、翌日16日、父の日が最終営業ですが、今後はオンラインショップでご注文を承ってくれるそうです!当店はクリスマスリースを注文します♪
お花屋さんのサイトはこちら↓↓
「ルイルカドットコム」です!
12年間という長い年月、片瀬の街で綺麗なお花で私たちの心を癒し、楽しませてくれた「ルイ・ルカ」さん。本当に、ありがとうございました。そして、ここまで頑張ってこられて本当に本当に、お疲れ様でした。ゆっくり休まれると共に、これからのご活躍とたくさんの幸せを、心よりお祈り申し上げます。
私から皆さまへ、たくさんの愛を込めて。
2024年6月吉日
Yoko