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Yokoの想い

YOKO BAKESが「本当に」届けたい、大切なもの

#キャロットケーキ#グルテンフリー#米粉ケーキ

こんにちは、YOKO BAKESの容子です。神奈川県藤沢市、江の島近くの「片瀬」という街のケーキ屋さんです。身体にも、自然にも優しい、国産米粉のケーキ。看板商品は何と言ってもキャロットケーキとブラウニー。長く住んだイギリスの思い出が詰まったケーキたちです。

そんな当店の店主を務める私ですが、初めましての方がいらっしゃったら、自己紹介はこちらから♪

Yokoの自己紹介記事です

突然ですが、皆さんは、人生で何が大切ですか?あなたが、一番大切にしたいもの、それは、何でしょうか?

毎日、日々の生活に追われていると、その「たいせつなもの」、何だか見失うときって、ありませんか?私はアリアリです。忙しさにかまけて、あくせくあくせく。追われるように日々のタスクをこなしていると、「あれ?何でこんなにあくせくしてるんだっけ?何のために…?」とすぐなるのが、私です。しょっちゅう、なってます。

娘が学校のこと報告してくれてるのに、「今忙しいから後で!」

息子が宿題手伝ってって言ってるのに、「今無理!」

息子が宿題やろうとしてるだけでも、凄いと言うのに!

で、「今忙しい」って言って何をやってるかと言うと、家計簿つけたりだとか、お店の支払いやってたりとか、ストーリーズに何か投稿してたりだとか。後からでも出来ることが殆ど。

そりゃね、後から出来るって言ってずっと先延ばしにしてたら支払いだって滞るし、家計簿も溜まるしなんですが。

でも、でもですよ。

も~ちょ~~~~~っと、心にゆとりが欲しいな、と思う訳です。あと1ミリでいいから、心にもう少~し、ゆとりが欲しい。

そして、そのゆとりで、今しかない子どもとの時間を楽しみたい。主人と子ども2人で、たくさん思い出を作りたい。たくさん一緒に笑った記憶を作りたい。そう思うんです。

我が家は、夕飯の後、時間にゆとりがあるときは、オセロやUNOなどのボードゲームを家族全員でします。めっちゃゆとりがあるとき、例えば「明日は土曜日で早く起きなくていい!」みたいなスペシャルな日は、人生ゲームまでします。めっちゃ時間かかりますが、娘が銀行員になったり、息子がいつも大富豪になったり、主人が必ず借金だらけで終わったり、いつも大爆笑です。

息子は、人生ゲームの「フォロワー8000人」という特別カードを、「ママ、これ欲しいでしょ~♪」と言って私に見せびらかしてきます。彼はいつもお店のインスタのフォロワー数を気にして見てくれているので(笑)。

ソファーにみんな団子みたいにぎゅうぎゅうに座って、抱っこしたり、とにかくゴロゴロしたり。頭や背中掻いてもらったりして、まるで猿ですよ。猿の家族!

でも、そんな記憶は、本当に温かくて、心がじんわりするんですよね。そしてそんな時、「ああ、ほんとに家族がいて幸せだな」って思うんです。

主人と子どもとキャンプに行った思い出。雨の中のテント設営で大喧嘩した思い出。海辺でかき氷食べたり、泳いだり、石投げした思い出。一緒にハイキングに行った思い出。朝早くに日の出を見に行って、その帰りに朝マックした思い出。木登りして、木の上からヤッホー!と叫ぶ子どもを笑いながら見守った思い出。UNOで負けたり勝ったりして、泣いたり笑ったりした思い出。喧嘩した後に、泣きながら仲直りした思い出。とにかくゲラゲラ一緒に笑った思い出。

私は、人生で、そんな幸せの記憶を、紡いでいきたいなと、思っています。大切な人と一緒に。

爆笑家族!

そしてそれは、YOKO BAKESというお店が、皆さまに本当に届けたい、価値の本質でもあるんだな、と最近感じています。

「グルテンフリー」だとか、「卵は平飼い」だとか、「白砂糖不使用」だとか、そんなことはぶっちゃけ「商品のスペック」でしかないんです。もちろん、素材の拘り1つ1つに理由があって、それを語り出したらまた長くなるので、また次回に書きたいと思いますが、こういう材料を使うことは、私たちじゃなくても出来ることなんです。グルテンフリーで、白砂糖不使用のケーキ屋さんは、YOKO BAKES以外に、他にもたくさんある。

だけど、YOKO BAKESが皆さまに届けたいもの、本当にみなさまにお渡ししたい「価値の本質」は、「グルテンフリーで白砂糖不使用」という、そんな「スペック」にある訳ではないんです。

私たちは、ケーキを通して、幸せや喜びの記憶を、皆さまに作っていただきたい。

大切な人と、大切な思い出を作っていただきたい。

そんな願いを込めてケーキを作り、お届けしています。

言葉にするのが難しくて、上手く伝えられているか、少し不安ですが、少しでも伝えられていたら、嬉しいです。

そんなこんなで、最近忙しくて、目の上がひくひくしてた私。まさしく「たいせつなもの」を忘れかけていました。今日、色んなことが煮詰まって、家にいても仕方ないと思い、久しぶりに近くの六国見山へ行って癒されてきたので、皆さんとシェアさせてください♪

六国見山は、私のパワースポット。とにかく、癒される。どれだけ頭がごちゃごちゃしてても、すぅ~っとなるのは、自然の力

右にある木の丸太の上でランチを食べるのがヨーコ流

山に入った瞬間、「すぅ~」っとなる感覚。木も、葉っぱも、空も、何一つ急いでいるものはなくて、ただただ、そこに居るだけ。鳥の声があちこちから聞こえて、何か会話してるみたいだし、リスもいる。葉っぱは風が吹いたら「さささ」って音をたてて揺られて、ただただ、本当にただただ、そこに居るだけ

お日さまが照っていて、温かくて、自分の歩く速度もゆっくりになって、自然と深呼吸してしまう。「はぁ~~~」って息を吐いて、またゆっくり歩いて。

空が広くて、真っ青で、とにかく気持ちいい。そして、「あれ~、何で私あんなに急いでたんだろ」って、何だか馬鹿らしくなってくる。頂上の見晴台からは、鎌倉や海も見えて、江の島付近で夕日が見えるのも、お気に入り。

遠くに見える海をぼ~っと見ながら、お日さまに当たりながら、とにかく何もしない。そんな時間を、ゆっくり1時間くらいは過ごします。

そうすると、何だか忙しくしてた心がリセットされて、すぅ~っと自分に還れるんです。皆さんにも、そんな場所って、ありますか?「ここに行けばリセットできる」そんな場所があると、良いですよね。YOKO BAKESが皆さまにとってそんな場所であれたら、嬉しいなと思っています。

そして私は、こういう場所に来たとき、「あ、たいせつなもの、うっかり忘れてた!」ってなります。色々課題は尽きないけれど、私には帰る家がある。私のことを、全力でサポートしてくれる、主人と子どもがいる私は、安心していい。そう思えるんです。

そして何より、この「自然」がある。木、葉っぱ、空、太陽、海、山、土、花。私が誰であろうが、経営者だろうが、パティシエだろうが、母親だろうが、妻だろうが、主婦だろうが、そんなことは一切関係なく、ただただ、山に入る私を受け入れ、包み込んでくれる自然。

そんな自然を、私は大切にしたい。

YOKO BAKESが自然を大切にし、自然に優しい材料選びをする、そんな理由がここにあります

とりとめのない、徒然なブログとなりましたが、つたない文章を読んでくれた画面越しの大切なあなたへ、私からのありったけの愛を込めて。

YOKO BAKES 店主 容子より

※おまけ※
山からの帰り道は、トトロにも会えるよ♪

近所の友達

この記事の著者

Yoko Wspanialy

1983年2月生まれ。奈良県出身、大学で上京。大学院からロンドンへ渡り、言語聴覚士となる。留学先のデンマークで出会ったポーランド人と結婚し、現地の病院にて7年勤務。イギリスで娘と息子を出産し、産休中に上司に頼まれてウェディングケーキを作ったのをきっかけに、ケーキ作りを仕事にしたいと願うようになる。BBCのブリティッシュベイクオフに応募し、最終選考まで残る。2016年末に日本へ引っ越し、現在鎌倉に在住。小麦アレルギーの診断を経て米粉に転換し、2021年に3月に実店舗をオープン。その開業記録や、ケーキをビジネスとして続けることのあれこれを書いています。

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